自然は最適解

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【エコロジー】太陽熱温水器を作成2 中々、いいんでないかい?!【DIY】

 太陽熱温水器の作成するも上手くいかなかった事を前回に記載しました。

今回は、水漏れの原因となる接続箇所を工作しやすいような単純な接続方法を目指しました。

shizen-saitekikai-220101.hatenablog.com

構造

タンク部分は、前回はお蔵入りしていた大きな貯水タンク(20L)を使用しましたが、今回はペットボトル(2L)に変更し、持ち運びがしやすい様にしました。

アルミ缶もコーヒー缶などのキャップ付きにして、そのキャップとペットボトルのキャップを接着して穴を開けて、タンクと集熱部の直接接続する方式にしました。

アルミ缶とペットボトルを接続

アルミ缶とペットボトルのキャップ同士の接着

キャップで捻りを加えるので接着を強力にする必要があります。

「瞬間接着剤に重曹を加えると接着力が強力になる」というYoutube動画を参考にさせて頂きました。ありがたや。ありがたや。

やり方は、「接着剤を塗り、そこに重曹の粉を振りかける」というのを数回繰り返すだけです。

たった、これだけで接着剤だけよりも接着が強固になります。

こうすれば、キャップ部分が破損しても、アルミ缶やペットボトルが破損しても、どちらも破損部分を交換するだけで修理が簡単になります。

また、既製部品を流用するので工作による水漏れのリスクが低くなります。

我ながらグッドアイデアと思っています。

作成

素材的には水に弱いので問題なのですが、初作成なのでダンボールで作成し費用がかからないようにしました。

完成状態

集熱部が下・タンクが上の構成で、タンクが2Lのため重たいので背面などを複層にして強度を高めています。

集熱部の保温のためのカバーは、硬質タイプのペットボトル(2L)を2本使用しています。

使用時は、集熱部は下になりダンボールでは強度が不安だったので、合板の端材に変更しました。

左:集熱部の保温カバー 右:保温カバーの底部分

底にはアルミ缶が出来るだけペットボトルに触れない様に(塗装の保護)、キャップ受け部を作成し、カバーの底に押し込みました。

反射板は以前に作成したソーラークッカーの反射板を流用し、内側がアルミ蒸着タイプのお菓子などの袋(ゴミ)を有効利用です。

アルミテープを購入しなくても良いので、資源、費用の節約になり、地球にも財布にも優しいです。

左側の袋と右側のアルミテープ(100均)で反射状態の違いが分ると思います。

左:アルミ蒸着の袋 右:アルミテープ(100均)

反射板は集光を高めるために斜めにする必要があり、試行錯誤の結果、ダンボールに穴を開けてハトメ留めし、反射板が斜めになる長さに調整した針金を通して、プルタブ(ゴミ)を留め具に流用しました。

プルタブを留め具に流用

タンク部分は保温のためにアルミシートを貼りました。

このタンクも反射板で集熱をしようと考えていたのですが、ダンボールでは強度に問題があるので箱型にし、窓は弁当の蓋(ゴミ)を有効利用です。

本体:上側にペットボトルを設置

上部の蓋は使用準備時は下側になるので、ダンボールを複層にして強度を高めました。

下への圧力に対抗するために、ダンボールの線が垂直方向になるようにしています。

普通に重ねると圧力に負けて潰れてしまいます。

左:蓋の制作途中 右:蓋の完成状態

雨対策として布テープを貼り付けて、完成です。

ゴミや端材の流用、未使用品などを利用しているので、資源の消費を抑えられたのが良かったです。

使用方法

ペットボトルに水を入れた後、蓋の上に置いてから本体を被せ、ペットボトルの口を穴に通します。

その後にアルミ缶をペットボトルに接続します。

ペットボトルとアルミ缶を接続

集熱部カバーをスライドさせてアルミ缶に被せ、カバー(ペットボトル)を手で凹ませて差し込みます。

集熱部カバーをアルミ缶に被せる

集熱部(アルミ缶)を下にしてペットボトルの水をアルミ缶に移動させて、太陽に向けて温め開始です。

実践

同じ様な黒塗りしたペットボトル(2L)と並べて、温度上昇の比較を行いました。(23/12/09)。

天氣は晴れ、時間は10時~14時、角度調整は行わず南に向けた状態で放置。

結果は、
  • ペットボトルのみ 14.2度→38.3度(+14.1度)
  • 温水器 14.4度→58.8度(+44.4度)
アルミ缶による温めと保温カバーによる保温により高い温度が保持されました。
性能の結果には満足で成功ですが、準備がし辛い点で改良点です。
当初の考えの通りに、本体を横にした状態で上からペットボトル等を置く設計にすれば準備が楽になります。

喜びから悲しみへ

実践初日から水漏れを起こしてしまし、集熱部の底を濡らしてしまいました。

多分、ペットボトルとアルミ缶の接続で締め付けが甘かったのだと思います。

濡れてボロボロになった集熱部カバーの底。反射部分が剥がれる。

そして、馬鹿さ加減から運用2日目にして本体を水浸しにしてしまいました。

作成中に不具合や考えが変わる事でチマチマと作成する事となり、結果的に数日間もかけて完成させました(ダンボール工作に不慣れも原因の一つ)。

ですので、完成から2日後にこの様な状態になった事はショックで、「ここまで馬鹿になってしまったのか?」と情けなくなりましたが、後の祭り。

起こしてしまった事は仕方ないので、諦めです。はぁ~~。

その後は、タンクは使用せずにアルミ缶のみで温めに使用しています。

ダンボールで作成しているので仕方ありませんが、基本構想は良かったと思っています。
これも経験で、前向きに行こう!

 

読んでいただきありがとうございます。ご縁に感謝いたします。

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