ペットボトルを使った太陽熱温水器は動画やブログなどで、よく見ることができます。
しかし、太陽熱利用は晴天でなければ温まりませんので、「天気に影響される事がなく温水が出来ないか?」と考えているうちに、コンポストを利用する事を思い付きました。
そこで、ペットボトルよりも熱伝導率が断然高く簡単に入手しやすいアルミ缶で作成する事にしました。
エコロジーライフさんが、アルミ缶を利用した太陽熱温水器の具体的な作成方法を載せられていたので参考にさせていただきました。ありがとうございます。
概要
コンポストは、資材を投入した後に微生物による分解が始まり、温度が上昇します(上手く上昇しない場合もあります)。
場合によっては60度以上になる事があるそうですが、40度以上になった事はありました。
そして、微生物の分解が弱まってくると温度が下がりますが、そこそこの温度で安定します。
この発熱を利用すれば、天気に左右されることなく温水が出来るわけです。
そこで、アルミ缶を数個接続した蓄熱器を作成し、それをバルブを付けた給水タンク(20L)とホースで接続します。
給水タンクをコンポストより上部に置き、自然落下で水をアルミ缶に入れます。
そして、温められた水が自然とタンクに戻る対流によって温水が出来る!という考えです。
作成工程
上のアルミ缶と接続する下のアルミ缶の上部をカッターで切る
本(辞書を利用)の間にカッターの刃を入れて、そのカッターにアルミ缶を当て回転させて傷を付けます。
何回転もさせていると傷が深くなって、手で押せば切ることができます。
※アルミ缶の向こう側にカッターがありますが、上手く撮れていませんでした。
上側の缶の底をくり抜く
底部の窪みに沿ってカッターで傷をつけます。
あまり傷が浅いと上手くいきませんので、何回も傷を付けて下さい。
小型ペンチでアルミを挟んで上下に動かしたり、もぎ取るようにすると、傷が付いたところから切れます。
錐や千枚通しなどの尖った物で穴を開けて、金切りバサミで切り込みを入れて、小型ペンチで挟めるようにして行いました。
アルミ缶を接続
写真の上側と下側の二通りの接続を試しました。
上側は、下のアルミ缶を上のアルミ缶の底部に押し込んで上手く嵌るかを確認します。
上手く嵌める事ができたら、防水のために金属同士が接着できる接着剤(セメダイン SUPER(スーパー)X2”)で接着します。
この方法は密着度が高いので、水漏れの心配が少なく、接着剤も少なくて済みます。
下側は、下側のアルミ缶の上部を切るのではなく上部をくり抜いて、上側のアルミ缶と繋げる方法です。
こちらの方法は、密着が安定しないので接着するのに接着剤を多く使います。
また、水漏れの可能性が高く、筒として歪みが出やすいので、おすすめしません。
アルミ筒同士を接続
2本のアルミ筒を接続するために、TSチーズ(写真右)とTSエルボ(写真左)をキャップに取り付けました。
写真左のTSエルボに、空気抜き用のエアーバルブを取り付けました。
コンパスカッターでTS継手の外形24mmに切り抜いて、継手を差し込みます。
表側と裏側の両方を接着剤で穴埋めします。
接着剤がある程度固まるまでの間は重力で下に垂れ下がりますので、表側、裏側と時間を置いて行いました。
そして、2本のTS継手(外形24mm)の間をホース(内径22㎜)で接続しました。
実験
当初はコンポストで試そうと思っていましたが、水漏れの可能性が非常に高い事と天気が良かった事もあって、ベランダで太陽光による温水化を試しました。
懸念した通り、キャップの間やキャップにある小さな穴、アルミ缶の接続部分、TS継手の接続部分など、色々な箇所で水漏れが発生しました。
修理→再実験の繰り返しを行っている内に、とうとう、キャップのTS継手部分が抜けてしまいました。
接続をする時に捻れなどの力が掛かり、その力に耐えられなかったようです。
「アルミ筒同士を接続」の写真は、壊れた後の写真です。
一枚目の写真では、左側のTSエルボが取れています(悲)。
二枚目のキャップの写真には、残された接着剤が…。
感想
コンポストで試す事ができませんでした。
やはり、水が関係する工作は難しいです。なかなか上手く事が運びません。
が、上手くいかない方法を一つ知りました。
すべて経験です。
アルミ缶の工作等、お役に立てれば幸いです。
以上、解散!
読んでいただきありがとうございます。ご縁に感謝いたします。