少しでも味噌汁を温めて資源の消費を抑えようと、曇り空の中でソーラークッカーを使用していたのですが、雲行きが怪しくなってきたので撤収の準備に入りました。
その時、他の事が目に入りそちらの作業を行っている内にソーラークッカーの撤収の事をものの見事に忘れてしまいました。「最近、もの忘れが…」(心の声)
その内に雨脚の音が外から聞こえ始め、すぐに強めの雷雨になりました。
「しまった!忘れていた!」と急いで外に出て撤収をしたのですが、作成中のソーラークッカーの反射パネルを使用していたため、その重みに耐えられずに段ボールが破れてしまいました。
新たなソーラークッカーの作成開始
かなりボロボロになってきていて寿命が見えていたので、1ヵ月程前にソーラークッカーのサイズや角度等を記録しておきました。
それを元に、出来るだけ資材を購入することなく、氣が向いた時にチマチマと作成していました。
材料
両側の斜め方向の板は、かなり昔に購入したMDF製の棚板(セリア)を使用。
しかも、サイズが元のソーラークッカーのサイズとほぼ同じです。
中央の板は、同じ棚板をノコギリで元の横幅で切断しました。
底板は使わなくなったコルクボードを流用し、これも横幅が元のクッカーの幅とほぼ同じでした。
剥がれ始めたコルクを、使わなくなった診察カードでこそぎ落としましたが、段ボールに貼ってあり強度の不安が高まりましたが、そのまま使用しました(べニア板に貼ってあると思っていた)。
反射板の作成
アルミテープを貼り付ければ作成は楽になりますが、光の反射が悪いこともあり、手持ちのサバイバルシート(ダイソー)を使用しました。
一辺を貼った後、シートをよく引っ張ってシワをなくしながら貼るのですが、非常に難しかったです。不器用も影響してますが…。
4枚とも、最初の一辺をシワなく貼ることができませんでした。
上の写真の各板の状態をよく見ていただくと分かります。
一枚目は両面テープで貼り、二枚目は、水で薄めた木工用ボンドを塗って貼りました。三枚目は作業台を霧吹きで濡らしシートを貼って、スポンジで空気を中央から抜いていきました。
そして、水で薄めた木工用ボンドを塗った板を本を閉じる様に落として貼りました。
しかし、これも思っていたように上手くできずに、二枚目と同じような感じです。
一枚目の両面テープが最初ということもあり、一番出来が悪かったです。
四枚目(底板)は、ある程度の時間の張り直しが出来るからから二枚目と同じ方法です。
両面テープは一度貼ったら終わりですので、お勧めしません。
(23年12月08日:追記・修正)
反射板に利用したサバイバルシートですが、容器との接触が多い床面を中心に、約3,4カ月程でボロボロになってしまいました。
アルミシールの方が耐久性があり、サバイバルシートは反射板には向きませんでした。
(追記終了)
分解式を目指す
ソーラークッカーの性能は集光面積が影響しますので、大きい方が有利です。
しかし、大きい分、場所を取り邪魔になりやすいのが欠点になります。
そこで、分解式にしてコンパクトになるようにしました。
中央の板を底板に固定したL字金具に差し込む。
斜めの横の板は、板にL字金具を取り付け、クリップで底板に挟む。
こうすれば、反射板を簡単に取り外し設置できるのでコンパクトに出来る、と言うわけです。
しかし、L字金具を両面テープで付けたのですが、熱で粘着力が落ちたのか使用初日で簡単に取れてしまいました。
そこで、今度はエポキシ樹脂接着剤(ダイソー)で貼り付けましたが、これも数日後に取れてしまいました。
また、目玉クリップで底板に挟んでいたのですが取れてしまったため、分解式は諦めてビス等で固定する方式に変更しました。
ビスの大きさについて
L字金具の穴の推奨ビスの大きさは2.6mmですので、M2のビスを購入しに行ったのですが、M3までしかありませんでしたので、M3を購入しました。
直径が3mmで穴をドリルで空ける必要があると思っていたのですが、棒の部分の寸法を測ってみると2mm強しかなく、そのまま入ることが分かりました。
板にドリルで穴を空けて、ビスを通してワッシャとナットでL字金具を板に固定です。
その後、L字金具で底板の木材の枠にネジ止めして、補強の完成です。
完成後の使用
天氣の良い日に玄米炊飯を試しましたが、上手く焚くことができました。
大きいので少し重たくて持ち運びが大変ですが、その分、集光力は強いです。
ほとんどを手持ちの資材(廃棄物)で作成することができて良かったです。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
読んでいただきありがとうございます。ご縁に感謝いたします。