鉄はすぐに赤錆が発生しボロボロになってしまいます。
しかし、同じ錆でも黒錆として皮膜を形成させると、赤錆の発生を抑えて腐食を防いでくれるという、不思議で神秘的な現象があります。
その現象を利用しているのが、黒々とした南部鉄器です。
この黒錆の皮膜は意外と簡単に出来るようなので、試してみました。
赤錆を取る
赤錆の程度が低いのなら無理に取る必要もないようですが、赤錆を取った方が上手くいくのは当然です。
初めてということもあり、市販の錆取り剤を使用せずに錆取りを経験するためにも行いました。
適当な大きさの容器にお湯を入れて、クエン酸を適量(大さじ3杯)溶かした後、錆びた鉄製部品を入れました。
酢漬けに使用していた瓶の蓋を抑える部分が、酢の影響で見事に錆びてしまい、瓶の方にも赤錆がこびり付いていました。
また、後からニッパー、ラジオペンチ、ペンチも追加しました。
気泡がついており、酸で赤錆が溶けているのが分かります。
また、溶液に入れてから3時間程経過した後、錆びの部分をブラシで磨いたら綺麗になりました。
溶液に入れる時間は特に決まりがないようですが、より錆を取りたいので翌日まで放置をしました。
開始から約24時間後の状態ですが、ニッパーやペンチ(赤)などは完全に溶液に浸っていなかったので再度赤錆が発生しています。
赤錆の発生の早さはすごいですね。僅か一日です。恐ろしや~。恐ろしや~。
黒錆を作る
黒錆をつけるために、タンニンと酸を混ぜた(8:2、7:3が多い)溶液に漬けこみます。
多くの人は紅茶を使用していますが、新たに購入するのも勿体ないので、持っている緑茶を使用しました。
お湯を沸かした後、緑茶を氣持ち多め(紅茶よりもタンニンの含有量が少ないため)に入れて更に煮出し、冷めた後、別の容器に濾しました(靴下を利用)。
葉っぱが部品に触れてしまうと皮膜が上手くつかないと思ったからです。
そしてタンニンの濃度を高くするために、靴下を縛って濾した溶液の中に再度漬け込み、そこにクエン酸を加えました。
しかし、ここで大失敗。
クエン酸を入れたつもりが間違って重曹を入れてしまった事を、5分程経ってから氣が付きました。やっちまったな~。
最近、このような凡ミスが多くなってきて、ボケぶりに怖さを感じ始めています(汗)。
しかし、重曹で錆取りをしている時点で黒錆が発生しているように見てとれたので、作り直すのも面倒でもったいないので、駄目元で続行!
そして、4時間後に取り出したのですが、まだ皮膜が定着していないので触らないように注意し、その後、水で軽く洗い流した後、翌日まで乾かしました。
翌日まで自然乾燥させたのがよくなかたようで、ペンチなどの工具類で少し赤錆が発生してしまいました。
ドライヤーで乾かすか、乾いた布で軽く叩くように水分を取った方が良かった様です。
その後、潤滑剤をスプレーして布で拭きとって赤錆防止を強化しました。
ニッパーを使う機会があったのですが、使った時点で簡単に皮膜が取れてしまいました。
やはり、疑似皮膜のため皮膜の定着が悪いのは仕方ないのか、それとも重曹のミスによるものなのかは分かりませんが、それなりに黒錆化は出来ました。
再度、赤錆がひどくなったら、今度は間違えることなく上手くやり直すつもりです(笑)。
自然の叡智をいただくには
昔の人々は、本当に色々な不思議な智慧を会得していました。
自然・森羅万象という神仕組みを大切にして生きてきたので、異次元世界からの情報が入りやすかったからだと思います。
科学が万能と妄信し、実際にはほとんど何も知らない「群盲象を評す」状態であることに氣づいていない現代人には、自然(異次元)の叡智は流れにくいと思います。
人間を活かしてくれている自然を破壊しまくり、「恩を仇で返す」という愚行を繰り返している間は、靈性が低い状態であり、異次元世界からの情報を得にくい(=氣の流れが悪い)状態にあります。
念受け取れる器、心じゃ。
心とは、己が頂く念の容れ物であるのぞ。
念、色々な所から流れ来ては、器に注がれますのじゃ。
甘いもの、辛いもの、苦いもの、酸いもの、塩からいもの。
赤青黄白黒、色々混ぜこぜいたされ、心の味、心の色、次々日々顕れますぞ。
皆々日々変わりますのぞ。
己、心の器の中にある念頂いて生きておりますのじゃ。(P199)出典:大日月地神示「三十七」2016年07月22日(P198)
己の心の中の念、よくよく味おうて吟味なされよ。
真か偽りか、薬か毒か、じっくり見極めなされ。
マコトに旨い神々様からの念、皆で頂きなされよ。
望めば頂けますのじゃぞ。(P200)出典:大日月地神示「三十七」2016年07月22日(P198)
未来とは、意識の顕れでありますぞ。
意識とは、異次元の者ら関わりて人民に伝え、動かして来たものでもありますぞ。(P231)出典:大日月地神示「四十四」2016年12月30日(P231)
南部鉄器の作り方
この南部鉄器の作成過程は面白いです。是非、ご覧になって下さい。
「鉄錆を水にとかし、酢を加えた「錆汁」にお茶を入れ「おはぐろ」と呼ばれる黒い液体をつくる」と説明があるのですが、どうやってこれに氣づいたのか不思議だと思いませんか?
今こそ「温故知新」の重要性に氣づき、噛みしめる時期だと思います。
読んでいただきありがとうございます。ご縁に感謝いたします。