少し前に気化熱を利用した冷蔵庫を作成(Ver2)し、上手くいかなかった記事を書きました。
食品の保存が少しでも良くなるようにと、Ver3の作成を行いました。
前回の空き缶版について
前回の記事で手軽で推奨していた「空き缶版」ですが、簡単に赤錆が発生してしまったので使用を中止しましたが、内と外の両方を錆防止の塗装さえすれば、他に面倒なDIYが必要ないので、それなりに有効な方法だと思っています。
作成方法
前回までは、大きさの違う素焼きの植木鉢を2個使用した「Zeer Pot 」方式で作成しましたが、湿度の高い日本では機能しずらく、2回目も上手くいきませんでした。
そこで少しでも冷えが良くなればと思い、内側に熱伝導率が高いアルミ製のヤカンを、外側はVer2で内側に使用していた8号の植木鉢を使用しました。
このヤカンは、Ver1の時に水に濡らした布をかけて使用していたもので、ヤカンの注ぎ口はペンチでむしり取り、ゴリラテープで塞ぎました。
Ver1の時から約2年も放置していたため白錆が酷く、お湯を沸かしてクエン酸を溶かして一晩放置した後、擦って錆を落としました。
ヤカンをそのまま植木鉢の中に入れてしまうと、すっぽりと中に入ってしまうので底上げしなくてはいけません。
そこで、錆の心配が少なくDIYもしやすいアルミの空き缶を利用しました。
植木鉢の中にハイドロボールを入れた後にアルミ缶を入れて、ヤカンを乗せて余分な高さ(6㎝程)を測り、切断をして高さを調節しました。
アルミ缶は非常に強度が弱いので、飲み口を切りとり逆にして入れて補強しましたが、作成中に何度も蓋が中に落ちてしまったのでビニルテープで貼り付けました。
高さ調節が終了した空き缶を並べて、その上にアルミヤカンを乗せて、砂の代わりに吸水性の高いバスタオル(ポリエチレン製:116cm*58cm)を入れました。
中に保存する食材を入れて(少ししか入りませんが)蓋をして、バスタオルを被せた後に水をかけて完成です。
前回までは水を並々と入れていましたが、あまり入れすぎても気化が起きにくいようで、少し量を減らすことにしました。
そのおかげかもしれませんが、前回の様な嫌な臭いは感じておりません。
効果
前回の植木鉢は約3度前後でしたが、今回は約4度程と1度程改善しました。
蓋を開けると内側に水滴が付いている時があります。
わずか4度ですが、この4度の冷却が特に産膜酵母の発生を遅らせたり、防止したりしており、それなりに機能しています。
冷蔵庫とは言えないかもしれませんが、Ver3にしてやっと継続して使用しています。
日の当たらない風通しの良い場所において、気化を促します。
少しでお参考になれば幸いです。
読んでいただきありがとうございます。ご縁に感謝いたします。