「何か有益な情報が得られるかも?」と思い、9月16日(土)の「環境デーなごや2023」に行ってきました。
結論を言うと、「スローガンは立派だが、環境を破壊している現状の意識でイベントの運営がなされているため、言行が一致していない矛盾」を感じました。
主催者の矛盾
今回の環境デーのテーマは、次のとおりです。
テーマは「3Rでつなげよう!減らして分けて持続可能な未来へ」です。
持続可能な未来のためには、地球に大きな負担がかかる大量生産、大量消費のライフスタイルから脱却しなければなりません。3Rの推進は、地球温暖化対策や生物多様性の保全にも繋がります。ごみや資源を減らすこと、有効活用することを改めて考えることで、持続可能な未来に向けて一人ひとりが取り組むきっかけとします。
上記のように「ごみや資源の消費を減らすこと」などを標榜しているのですが、主催者の名古屋市を含めたさまざまなブースで、人集めのために景品の進呈や簡単な物作りなどを熱心にアピールしていました。
例えば、名古屋市は「ビンゴシールラリー」というゲームをメインに実施してて、「特定のブースに行ってシールを貰い、ビンゴになれば"環境にやさしい景品"が当たるくじびきが出来る」といるゲームです。
"環境にやさしい景品"と謳っていますが、景品を作るために資源を消費しているわけです。ビンゴカードやシールも資源を消費して作成しています。
しかも、このようなくじ形式では欲しい物が手に入る可能性が非常に低いでしょうし、元々、景品内に欲しい物がない可能性も大いにありますので、資源の無駄遣いにしか思えませんでした。
己善と申して金集め人集めばかりに苦労いたし、小さな力みなに見せつけようと企てておるが、腹は己のための善であるから、悪産むそなたはやはりみせかけだけの善であるのぞ。
皆々いずれはばれますぞ。(P27)出典|:大日月地神示「四」2015年04月14日(P26)
最悪のティッシュの配布
名古屋市のブース(いろいろなブースが数か所あり)では、ポケットティッシュを配布しており、これこそテーマ・スローガンと相反する大量生産・大量消費の象徴に思います。
ティッシュの漂白に化学物質を多量に使用し、その化学物質を無害化するのに更に多くの資源を消費しますし、外装は問題のプラスティックで出来ています。
この小さなポケットティッシュを配布するという事は大罪だと思います。
本当に環境の事を考えているのなら、「日常生活でティッシュの使用を止めて、ハンカチや布巾などを使用する」ように啓蒙・指導するのが本筋ではないでしょうか?
景品や粗品も安易にばら撒くのではなく、少量になっても自然素材のハンカチや布巾などを配布した方が、よっぽど良いように思います。
土に還る素材ですから環境に優しいですし、ゴミも出さなくできます。
少し昔の生活は環境への負荷が少なく、当たり前に循環できていたのです。
他のブースも同様
他のブースも同様で、「アンケートに答えたら」「クイズに正解したら」などの条件で景品が貰えたり、ブースに関連した簡単な物(バッジなど)の作成体験などを行っている所が多々ありました。
これらも全て資源を消費していますし、このようにして貰える物というのは、得てして簡単に廃棄されるのが殆どと思います。
帰り道の途中で捨てる場合も、あるあるではないでしょうか?
身に覚えありませんか?私はあります。
言行不一致
飲み物を自作せずに市販のペットボトル飲料を当たり前のように飲んでいるスタッフを多く見ました。
飲料でこの状態ですから、食事も当たり前の市販の弁当で、飲食両方でゴミを出してくれてます。
作るのに資源を消費し、ゴミとして処理するのにまた資源を消費。
「地球に大きな負担がかかる大量生産、大量消費のライフスタイルから脱却」は?!
「持続可能な未来」は?!
これらのテーマ、スローガンはどこに行ったの?!
いろいろと説教する人は偉く気高くすら見えよう。
けれども、彼がよいことを実践している人だとは限らないのだ。
よいことをたくさん語っても、語るだけならば何になろう。
あたかも、牛飼いが他人の牛を数えているようなものではないか。
よいことをどれだけ多く説教していたにしても、みずから実践していなければ何にもならない。
それは一種の怠け者にすぎないのだ。
「ウダーナヴァルガ」第4章
ちなみに、私は弁当、お茶持参で行きました。
ご飯は前日の日中にソーラークッカーで炊飯したもので、資源を消費しておりません。
他の記事でもたまに書いていますが、スイーツを食べたいと思うのですがゴミが出てしまうので我慢です。
まだまだ、食欲という三次元的エゴに悩まされている未熟者です。
服の交換会
不要な服を持ち寄れば他の服と交換できるブースで、アパレル会社が始めました。
開始直後であり男性用は元々少ないようで交換する服がなく、置いてくるだけになりましたが、有効活用されればと思います。
アパレル産業は世界第2位の環境汚染産業。世界中で年間200億着廃棄され、内95%以上が焼却若しくは、埋め立てされています。「捨てる」という選択だけでなく、「シェア」するという選択を。
有効活用と言うと、リサイクルショップに売る場合がありますが、その場合はお金と言う支配者層のツールを使うため、支配者層に力を与えてしまいます。
購入すれば、みかじめ料の消費税で強制的に10%=1割も搾取されてしまいます。
しかし、物々交換なら支配者層の影響を受けることなく生活ができます。
フリーマーケットもお金を使用しますが、支配者層に力を与えることは少ないですね。
今後、昔ながらの物々交換やフリーマーケットの比率が高まってくると思います。
そうすれば、自立度が上がることになります。
金の世は幻ぞ。
悪魔の仕組みであるのぞ。
人民ワヤに掛け、僕にいたし続ける、ずる賢いお仕組みでありますのぞ。
世はいずれ、金無くして参りますのじゃ。
金無くとも皆で分け合う仕組み作れば、皆々生きてゆけますのじゃぞ。(P147)出典:大日月地神示「二十五」2016年02月25日(P142)
結局は一人ひとりに掛かっている
景品や粗品が貰えるブースの方が来場者が多かったです。
テレビのCMや番組でよく目にする大企業のブースもあり、開始後の人がまだ少ない状態にもかかわらず「森永製菓」では行列が出来ていて、「貰えるものは、貰わなくては損」という厭らしさ・浅ましさが見え、ゲンナリしました。
環境問題にあまり意識はなく、単なるイベントを楽しむために来場している方が多いように思いました。
それは、景品に釣られる人の多さと会場内でゴミが落ちている等の身近な問題から環境汚染・負荷・問題の大きさを考えてのことです。
どうしても人に来てもらわなくてはいけないので、ゲームや景品などのすべてを否定する訳ではありませんが、「でもね~」って言うのが本音です。
やはり、現在の「お金」に支配された考えの延長上での発想であり、「お金」が元凶であり「お金は不必要、無くすもの」という発想に辿り着かないと抜本的な解決にはならないですね。
環境について考えるイベントであるため、基本的には景品や粗品(新たに作る場合)は止めるべきだと思います。
何故なら「物を作った時点で、その物は未来のゴミとなる」からです。
当たり前すぎる故に氣付いていない人が多い結果が、現在の環境問題を引き起こしている大きな要因の一つではないでしょうか?
少なくともゲームや景品などは子供に限定して、資源の消費を減らすべきです。
もう、大人は良いでしょう。だって、大人なんだから…。
神奉るとは、人の生き方で申すならば自然破壊せぬ生き方ぞ。
水、氣、土、山、川、海、一切汚染せぬ生き方ぞ。
真世の仕組み顕す在り方ぞ。(P181)出典:大日月地神示「三十三」2016年06月16日(P181)
上記の理由と暑さの影響から心身ともにダメージを受けて疲れたため、早々に会場を後にしました。
多分、来年以降、行くようなことはないと思います。
読んでいただきありがとうございます。ご縁に感謝いたします。