自然は最適解

自然は最適解

自然は常に最適な解を示してくれる。

【スピリチュアル】『グランドファーザーとつり人』:人生を取り戻す切っ掛けにするかは、自分次第

著者のトム・ブラウン・ジュニア 氏が、二人の老人との出会いを通じ、人生について深く考えるに至った物語です。

一人は「人生の教師」として、もう一人は「人生の反面教師」として。

「どう生きるべきか」と教えてくれた体験を、分け合ってくれます。

グランドファーザーとつり人

この本は絵本ですが、『モモ』と同様に年齢に関係なく読む価値があると思います。

また、若ければ若いほど、のちの人生に大きな影響を与える可能性が高いと思います。

あらすじ

著者が7才の時に、アメリカ先住民のアパッチ族の出身で、人生の大半を大自然と共に生きてきた老人"グランドファーザー"と出会いました。

約10年間にわたりその老人と過ごし、インディアンの伝統やその精神、そしてサバイバル術などについて学びました。

そんな中、グランドファーザーと通して人生を変えてしまう思い出を体験します。

それから数年後、成長した著者は、ある海岸で30年以上も釣りをしている老人と出会います。

その老人と会話を交わした事で、グランドファーザーと同様に人生についての別の大きな学びを得ます。

二人の老人に共通して起った出来事は「涙が頬を流れた」ことです。

同じ涙ですが、その意味は大きく異なっています。

一方は「喜びの涙」、他方は「悲しみの涙」。

どのような出来事を体験したか?

それは、是非ともご自身で確認をして下さい。

 

※次の項目から本文の引用等があります。

母なる大地の血である水

著者が体験した出来事に関与している「水」について、グランドファーザーが常々言っていた事です。

「水は母なる大地の血だ」

「人間のためだけにあるのではない。

 この大地に生きるすべての命にとって、水は大切な贈り物なのだ」(P33)

生活に利用できる水(淡水)は、地球の水の僅か2.5%しかなく、実際に利用できるのは 0.01% しかないと言われています。

そんな貴重な水でありながら、グランドファーザーの言うように私たちは大切に使わせていただいている(・・・・・・・・・・・)と言えないのでは?!

普段の生活でプラスチックゴミを出し、マイクロプラスチックにして海・河川を、農薬などの毒を使いまくり地下水を、そうして「命の水」を汚染しまくっています。

この社会で、水について真剣に考えている人なんているだろうか。

ほとんどの人にとって、水はがぶがぶ飲み、好きな量だけ使い、ムダにするものなのだ。(P33)

蛇口を捻れば直ぐに使う事が出来てしまう「水」の為、当たり前と思い、感謝の念がない人がほとんどでは?

特に先進国(更に都会)に済んでいる人々程、当てはまると思います。

大日月地神示は、水は「生かしてくれる元」であり「大切に守るべき」と何度も教えてくれています。

生かして下されとお土に手つけねばならぬぞ。
お水に頭つけねばならぬぞ。
良いな。(P20)

出典:大日月地神示「二」2014年10月22日(P19)

足元拝めよ。
特にお土様、お水様拝めよ。
日々生かして下さっておる大切な神々様、拝んで暮らせよ。
(P81)

出典:大日月地神示「十四」2016年01月09日(P76)

水、汚すでないぞ。
土、汚すでないぞ。
氣、汚すでないぞ。
元に戻れんようにいたすでないのぞ。(P120)

出典|参考:大日月地神示「二十一」2016年01月27日(P117)

空からも毒撒き地汚し、病の元になるもの撒き散らしておりますぞ。
要となる水にも毒撒かれ続けておりますのじゃ。
命の水、守りなされよ。

命の土、守りなされよ。
山の木、伐るでないぞ。
病の元、禍の元であるのぞ。(P121)

出典:大日月地神示「二十一」2016年01月27日(P117)

石油、そなたも使うておるが、この方の血ぞ。
水、この方の体液ぞ。
よくこれまで汚して下さったなあ。

これでは、皆々共倒れになりてしまうぞ。
苦しむのは分かりておろう。(P179)

出典:日月地神示「み」巻 2007年02月27日(P176)

生きるために生きている現代人

現代人のほぼ100%に近いと思える”つり人"との出来事を通して、ローマ皇帝 アウレリウスの言葉が響いたそうです。

人間は死ぬことを恐れるべきではない。

自分の人生を生きていない、ということを恐れるべきなのだ(P66)

そして、老人の境遇を次のように想像しました。

彼にとって一番おそろしかったのは、自分がどれほどつまらない人生を送ってしまったのかと考えることだっただろう。

生きているのに、死んでいるのと変わらない人生だ。(P67)

そして、多くの現代人に対して

人々は、日々の生活に追われて、生きることを急いでいる。

体いっぱいに、「生きている!」という実感を持っている人なんて少ないのだ。(P71)

と警鐘を鳴らしています。

この様にならない為にも、死んでも後悔を起こさない様な生き方をしたいものです。

因果の法則

本の締めくくりから、言いたい事。

それは、

単純だが非常に奥が深く、怖くて嬉しい”宇宙の法則"である「因果の法則」!

これではないかと思いました。

どう生きるかを選ぶのは、ぼく自身だ。

そして、誰でもいつか、その選択をするときがくる。

つり人のように、人生の最後になってしまわないようにと、ぼくは祈る。(P74)

因果の仕組み、いずれ己に返って来るから、何選ぶか、大切ごとでありますぞ。
思いの選び方、言葉の選び方、行いの選び方、すべて日々問われておりますのじゃ。(P140)

出典:大日月地神示「二十四」2016年02月22日(P139)

さくらももこ氏のあとがき

著者が開いているスクールに参加し、講義の中で聞いたエピソードに感動した事から、この絵本が生まれました。

「この話を聞けただけでもスクールに参加して良かったと思う」とも言っています。

そして、人々が喜びや感動を見つけることを願っています。

一瞬、一瞬、大宇宙はひと時も同じ形で止まっていません。

私たちの生活も、ひと時も同じ表現はありません。

何も変化のない毎日だと感じて退屈に生きていたら、美しいものをたくさん見逃して人生が終わってしまいます。(P77)

氣付くかどうか?

それは心を広く大きくする必要があり、その為には「感謝の念」を持つ必要があると思います。

参考

著者の『ヴィジョン』(徳間書店)にも、このエピソードが記載されています。

 

読んでいただきありがとうございます。ご縁に感謝いたします。