自然は最適解

自然は最適解

自然は常に最適な解を示してくれる。

【DIY】ソーラーヒーター(太陽熱ヒーター)を作った

入浴時の浴室が寒いので、少しでも暖かく入りたいです。

普通、電氣・灯油ストーブなどの暖房器具を使用すると思いますが、極力、資源の消費を抑えたいです。

そこで、以前から思っていたソーラーヒーター(太陽熱ヒーター)を作りました(去年12月中旬頃)。

作成方法

動画では非常に大きな物が多いですが、初めての作成であり、賃貸でもあるので試しに小型の物を作成しました。

また、木工で作成すると重たくなり手間が掛かる為、段ボールで作成しました。

アルミ缶パイプの作成

空気を太陽熱で温めますので、熱伝導率が良いアルミ缶を使用します。

その缶の上下に穴を開け、この中を空気が通る事で温められます。

左側(上側)と右側(下側)の穴の形状が違うのは、以下の動画で「この形状が温度上昇が良い」と実験(2:55頃)していたので参考にさせて頂きました。ありがとうございました。

参考動画:DIY Solar Air Heater Part #2 - YouTube

アルミ缶の上下に穴を開ける

穴を開けた缶を繋げるのですが、最初は下の写真の様に缶を繋げて置き、シリコーンシシーラントを塗って繋げました。

アルミ缶を繋ぐ

しかし、作業が行い辛かったので、

  • アルミ缶の内側にシーラントを塗った後、アルミ缶を上に繋げます。
  • 立てた状態のまま、接続箇所の外側にもシーラントを塗る

方式に変えました。

アルミ缶を繋げる2

と言っても、この方法でもあまり大差がありません。

アルミ缶の接続が不安定の為、真っすぐにするのには手間が掛かり、シーラントが乾くのが我慢できずに急いで作ると歪んでしまいます。

今度、作成する場合は、

  • 台に設置線を引き、そこにシーラント等の接着剤を塗り、直にアルミ缶を置く

方法を行います。

一列4缶を4列(歪みあり)
台の作成

段ボールをアルミ缶の高さ(直径)より少し大きめで切断し、2箱にしてそれを縦に繋げました。

大きさは、縦4缶、横4列です。

段ボールを接着する接着剤がなかったので、澱粉糊を初めて自作してみました。

水100ccに片栗粉(大さじ1)を入れ、オイルコンロで温めながら掻き混ぜていると、透明になってくるので、そこで温めを終了します。

澱粉糊(片栗粉)

ある程度冷めた時点で手に付けて塗り塗りして、段ボールを接着しました。

強度的に不安でしたので、ガムテープで補強しました。

澱粉糊要らなかったような・・・?

黒く塗装

スプレー缶 での油性ペンキの塗装は有機溶剤の臭いがキツイので、水性ペンキを使ってみました。

刷毛で塗るのですが、刷毛塗りはプロでも難しく、上達するのに時間がかかるそうです。

実際、非常に難しく(初体験)、油性に比べて色付きが悪いので尚更です。

2回目を塗り終わった後、良く見ると下地が見えてしまうのですが、ある程度は黒くなったので2回で止めました。

シリコンシーラントの部分は、ペンキが弾かれて色が付きませんでした。

水性ペンキ(1回目)

水性ペンキ(2回目)
完成

下に吸気口、上に排気口を開けて、保温のためにサランラップを付けて、見た目は悪いですが完成です。

ソーラーヒーターの完成

実験

晴天の太陽に向けて設置し、排気口の温度を計ったら50度を超えました。

排気口の温度(約48度)

これは脱衣場の温めに期待できるとワクワクしながら実験を続けました。

排気穴の外側に短めのホースを付けて、排気用のファンとしてCPUファン(12V)をソーラーヒーターの内側につけて、モバイルバッテリーのUSB(5V)で排気をさせてみました。

(ランタンの充電用に作成したワニクリップUSBを使用)

しかし、短いホースにも関わらず、ホースの先で温風を感じる事ができませんでした。

「えっ!全然駄目だ」と落胆。

そこで隙間などの影響があると思い、ファンを内側から外側に付け替える事にしまいた。

CPUファンでヒートシンク用の足が付いている事で、床とファンに隙間があります。

そこで隙間を塞ぐ為に、丸型ペットボトルを切った物を養生テープで巻きました。

ペットボトルを綺麗に高さを合わせるために、ガムテープの芯を切って(手に持っている部分)弧型定規として、切り取り線の作成に利用しました。

排気用ファンの工作

CPUファンの上側にペットボトルの上部分を被せ、ファンを段ボールの台に張り付けて、その台をヒーターの外側にガムテープで固定しました。

長い水道ホースを繋げて脱衣場近くまで伸ばして、排気の実験です。

排気用ファンの工作

結果は、全く話になりませんでした。

12V動作を5Vで動かしている影響も少しはあるのでしょうが、5m程の距離を排気させる力自体がないように思いました。

残念ですが、脱衣場(浴室)の温めは諦めました。

主使用部屋の暖めに変更

そこで主に使っている部屋の窓に置き、少しでも室内を温めるために使用する事にしました。

段ボールで作成した事で軽量で済んだ事と、簡単に工作ができる事が幸いしています。

4缶の高さしかないため下側に置いていると日差しを受ける事ができません。

そこでヒーターをカーテンレールに吊り下げられるように改造しました。

ヒーターの最終形態(裏面)

S字フックをカーテンレールに引っ掛けて、ハンガーの?部分と紐で繋ぎ、ワニクリップで留める事で、簾のように高さ調整が出来るようにしています。

高さ調整部分

ヒーターが小さい事もあって、明らかな温度上昇を感じる事はできません。

しかし、50度以上にも空気を温める事ができるので、室内の温めに確実に貢献してくれています。

太陽(日の大神)のお恵みを更に頂くことができるようになりました。

感謝!感謝!大感謝!

お薦め

太陽熱温水器のように水漏れ対策に四苦八苦する事がなく、ある程度の精度の悪い物でもそれなりに機能してくれると思いますので、特に持ち家の方は作成する価値があると思います。

この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

読んでいただきありがとうございます。ご縁に感謝いたす。