自然は最適解

自然は最適解

自然は常に最適な解を示してくれる。

【環境破壊】我々の生活は「ウェティコ=人食い」の上に成り立っている!

現在の大量生産、大量消費の文化(生活様式)により、地球(環境破壊など)が限界に達しつつある今、改めてトム・ハートマン氏の『ウエティコ 神の目を見よ』(太陽出版    2001年10月)を読み直しました。

この本は約20年前に書かれたもので、現代の都市国家の文化と共に人類は滅亡に歩んでいると警鐘を鳴らしています。

そして、その危機を回避するための考え方、方法などを教授している本です。

 本の概略

「私たちの都市国家は約7000年前に発生した若い非成熟文化である」と述べています。

そして、「"人間がつくった都市は文明であり、自然界は野蛮であり、そこに住む人びとは原始的であり、文明的ではなく野蛮人である(P54)"という文化的世界観から、自然界や他部族の支配を始めるようになった」と言っています。

それを、ネイティブアメリカンの言葉で「人食い」を意味する「ウエティコ」と呼んでいます。

しかしながら、「原始的、野蛮人と侮蔑してきた部族の文化こそが、成熟した文化であり、十万年の間ずっと続いてきたことが証明している。そして、都市国家の生活に比べてストレスが少なく、満足の度合いが高く、自由な時間も多く、限りなく持続可能である。」と言っています。

遊牧民インディアンのショショーニ族は、食物を手に入れるために一日平均二時間しか時間を費やさない。」と例として挙げています。

一方、都市国家においては、「「余暇」や「自由」を享受しているのは、ごく少数の経済的や政治的な支配者であり、支配者階級は食料を生産しないため、被支配者階級がその分の時間を費やさなければなない。」と対比しています。(※1)

具体例として、友人(弁護士)の状況について、以下のように述べています。

物質的な豊かさに囲まれた生活をしている。
上等な家具とカーペットがある高級住宅に住み、メルセデスベンツの新車を持ち、十万円のスーツを着た生活をしている。
にもかかわらず、ウエティコ文化特有の貧しさのどん底で喘いでいる。
スピリットがない、時間がない、生活の安定が保障されていない、仲間によるサポートもない。
彼の人生には、安定な土台というものがないのである。
おまけに、人生の意味といえば、収入のレベルを上げて、さらに物質的な喜びを高めることしかないように見える。
ネイティブアメリカンの友人が、いみじくも私に言ったものである。
「驚いたねえ。君たちは豊かだと思っていたけど、想像できないくらい貧しいのだね」(P189)

このような状態を「たいていの人間は静かな絶望の中で生活している」というソローの言葉を引用(P231)していますが、正にその通りだと思います。

一方の部族文化の具体例として、ブラジルのカヤボ族を挙げて、

老いも若きも、弱者も強者も、健康な者も病気な者も、部族の構成員は誰でも安全と安定が保証される。
これが成熟文化の主たる産物であり、富である。
すべての人びとの生活が一生涯保障されていること、それが彼らの富である。(P198)

私たちとは異なり、生活の不安定(失業したら、病気になったら等)に怯える必要がない生活をしている事を教えてくれています。

そんな部族の人たちの印象に残る話が載せられており、考えさせられます。

オジブワ族とクリー族を祖先に持つ語り部の話(P104)
誰かが、あなたの家を訪ねて来たとする。
あなたがその人に食べ物や飲み水を与えなかったために、その人が空腹で喉が乾いた状態であなたの家を去って行ったとする。
そういう時に、創造主が「家に連れて帰る」ことにしたならば、その人は霊界空腹で喉が乾いた状態で到着することになる。
「そのことに対する責任、つまり霊界におけるその人の状態に関する責任はあなたのものです。
なぜなら、その人がこの世を去る前に最後に会った人はあなたであり、あなたには彼に食事を提供する機会があったからです。
誰かが私たちの村や家にやって来た時にはいつでも、その人が必要としているもの、水であれ食物であれ休む場所であれ、何でもそれを提供する義務が私たちにはあるのです。」

○コロンビアのコギ族の話(P106)
偉大なる母が人間たちに場所を提供してくれたにもかかわらず、ウエティコ文化の「若い兄弟たち」が、その母を今まさに破壊させようとしている。
ジョット機が上空を縦横に飛び回り、まるで針のように母なる山並みを刺す。
また、採掘の機械を彼女の肉体に突っ込み、内臓を抉り出す。
彼女の体内に井戸や油井を掘り、体液を汲み出す。彼女の顔や身体の上に、ススやゴミをばらまく。(※2)

そんな現在のウェティコ文化に多大な影響を与えているテレビについて、「麻薬である」と断罪しています。

現代文明において最も広範に浸透し、かつ最も油断のならない麻薬、それはテレビである(P50)

最も・未熟な・文化的概念、つまり「あなた(私)がいちばん大切な人です」という考えが、毎日テレビで喧伝されているためだ。(略)
この未熟なメッセージがテレビによって絶えず強化され、私たちの文化は未成熟な状態に止められ、若者は未成熟な考えの訓練を受け、成熟度の成長は阻止される。
このメッセージが、強烈にしかも執拗に繰り出される理由は明らかである。
子供のような行動をとり、欲しい物は何でも今すぐ欲しいと言う人が、理想的な消費者だからだ。
このメッセージを流すテレビを切った時、初めて成熟のプロセスが開始される。
しかし、私たちの文化で、これが行われることはめったにない。(略)
多くの点で、消費至上主義は現代のウエティコ文化の、支配的な宗教になってしまった。(略)
私が繰り返し繰り返し目にしてきたことは、大人も子供も家庭からテレビがなくなった時に、質的な変化を体験するという事実だ。(P206~)

そして、「文化とは、人びとが一緒になって何を信じるかに合意することである(P79)」という考えから、

部族生活に戻るか、現代文明を破壊しなければならないと言っているのではなく、この世界につくり出した冷酷な現状に目覚めることが必要である(P126)(概要)

と警鐘を鳴らし「このまま行くか?それとも変わるか?」を問いています。

最後に、

あなたが世界観を変え、慈悲と同情の思いから発した小さな匿名の行為を開始し、生活の仕方や消費の在り方を変え、あなたが行っている様々な儀式にスピリットの力を帯びさせれば、人生はいとも簡単に、しかもごく自然に変容を遂げ、まったく新しい生活のスタイルが始まる。
古代太陽光線の終焉[※]に直面している今、私たちに必要なのは、まさにこの新しいライフスタイルである。(P244)
[※]この本の原題である「The Last Hours of Ancient Sunligbt」

と希望を持って締めています。

感想

訳者(大内博氏)のあとがきによると、世界的に売れた『神との対話』シリーズのニール・ドナルド・ウオルシュ氏が『神との対話3』中で、神から聞き出した本です。

「地球上の人間は、今のような生活を続ければ、アトランティスの二の舞になる」と神に言われ、「どうすればよいのか」尋ねるが「たくさんの人を通してすでに伝えてあり、地球の人たちがそのメッセージに耳を傾けないことが問題である」と明確な答えを教えてくれなかった。
そこで、粘って聞き出したのが、この本であった。(P256)(概略)

このように、大日月地神示の言う「立て替え、立て直し」に関するメッセージは、昔から世界中でいろいろな方法で訴えかけられています。

が、なかなか多くの人に伝わっていないのが現状のようです。

人生のあらゆる出来事は、ベストなタイミングで起こると言われています。

この記事を読んで下さった方は、この「ウェティコ文化」を考え直す時なのです。

ニール・ドナルド・ウオルシュ氏のあとがきにも、

あなたの人生の中で読むであろう数多くの本の中で、最も重要な本の一冊をあなたはたった今、読み終えました。(略)。
あなたは不可欠な人(・・・・・ )の一人となり、(略)未来を再生するうえで、鍵の役割を果たす人になりました。
人生とはそのように働くものです。
宇宙とはそのように機能するものです。
そのようにして、神は私たち一人ひとりと対話します。(P252)

と言っています。

是非とも一度は目を通していただきたい本です。

経済至上主義とは、我良し、金儲け、奪い合い、戦の元でありますぞ。
悪魔の僕となる教えぞ。
貨幣制度は悪魔に教わり造った、人民を金融奴隷にいたす仕組みじゃ。
悪魔崇めて金集め人集め、悪魔の容れ物になっております者らの仕組みを、人民みなみな手取りあって終わらせるのじゃぞ。
終わるのじゃぞ。
人民働かせ苦しめ続け、己らは遊んで暮らす世の仕組みは、悪魔の仕組みじゃ。
当たり前の世では無いのじゃぞ。

出典:大日月地神示「十二」2016年01月04日(P67)

神奉るとは、人の生き方で申すならば自然破壊せぬ生き方ぞ。
水、氣、土、山、川、海、一切汚染せぬ生き方ぞ。

真世の仕組み顕す在り方ぞ。
今の人民、魔物らに尻敷かれた外道の仕組みに生きておるぞ。
人さえ良けりゃ良いと申すは、傲慢極まりなき悪魔の僕と化して操られておるのぞ。
真の人民の生き方は、万民に対し、獣にも草木にも虫けらにも優しくいたすが元の元の元の教え。
大いなる和、他一切を貴ぶ生き方、喜び顕すことでありますぞ。

出典:大日月地神示「三十三」2016年06月16日(P181)

読んでいただきありがとうございます。ご縁に感謝いたします。