自然は最適解

自然は最適解

自然は常に最適な解を示してくれる。

廃熱利用の温度上昇の比較。予想と現実は違った。

資源の消費削減と家計の助けも兼ねて、天気の良い日はソーラークッカーで味噌汁を作っています。

しかし、天気が悪い場合は味噌汁を作る事ができません。

そこで、以前から料理時の廃熱を利用して味噌汁を作っています。

やり方は、味噌汁の具材を入れた容器を圧力鍋の蒸気口の上に乗せて、炊飯時に排出される蒸氣の熱を利用して作っています。

以前の記事では、ステンレスの鍋を利用していましたが、今は熱伝導率の良い銅カップに変更し、保温カバーも掛けて行っています。

shizen-saitekikai-220101.hatenablog.com

実験のきっかけ

以前の記事の頃よりも炊飯の量が減っているため、炊飯時間が短くなった事で温める時間が短くなってしまっています。

水蒸氣が出てくるまでの時間が長いのと、鍋の蓋が非常に熱いので蓋に近い方で温めた方が熱くなるかもしれないと思ったからです。

そこで、鍋の蓋の上と蒸氣口の上、及びカバーの有無の違いによる温度上昇の違いを試してみる事にしました。

方法

条件を極力同じにするため、容器はアルミ缶、入れた水の量は250mlとしました。

蒸氣口の上は、何時も通りに具材を入れた味噌汁のアルミ缶を置きました。

比較対象の方は、段ボールで作成したカバーを被せたアルミ缶と通常のアルミ缶を鍋の上に置いきました。

蒸氣口の重りが大きく振れ始めたら火を止めて、圧力鍋の圧力が抜けるまで余熱料理を続けた(活力鍋の指定方法)後が終了です。

右側奥側がカバーあり、手前がカバーなし

※写真を撮り忘れていたので再現しましたが。
実験時のカバーはもっと小さいカバーで写真のようにカバー自体に断熱対策はしておりません。

写真のカバーはバージョンアップ後で保温力が高まっています。

結果

実施日: 22/09/16
炊飯量:4合
保温カバーはダンボール製でアルミ缶に密着している

状態 開始時 終了時 温度差
保温カバーなし 27.1 37.9 +10.8
保温カバーあり 27.1 35.8 +8.7
蒸氣口(味噌汁) 27.1 39.4 +12.3

 

蒸氣口の上が一番温度が高い結果になりました。

カバーを付けて熱が逃げないようにしているので、余熱時の熱を利用できているからだと思います。

予想外だったのは、カバーなしのアルミ缶の方が、カバーを被せたアルミ缶よりも温度が高かった事です。

多分、カバーありの方は底面からしか熱を得られないのに対して、カバーなしの方は周りの熱も得られた結果、若干温度が高くなったのではないかと思います。

カバーも写真の味噌汁用のカバーのように、アルミ缶に密着した物ではなく少し大きめの隙間のある大きさなら、周りの熱も利用できて保温も効くので、カバーなしよりも温かくなると予想しています。

再実験にはカバーの段ボールの工作が必要になりますし、そこまで手間を掛けてする氣も起きないので、再実験は予定しておりません。

結果は今までの通りに蒸氣口の方が温度が高いので、今まで通りに温める事にしました。

参考になればと備忘録として残しています。

 

この記事がお役に立てれば幸いです。
読んでいただきありがとうございます。ご縁に感謝いたします。